今回は、左FW選手の左サイドのスペースでボールをうけて
バルセロナのDFを抜き去る場面を紹介。



どちらの足でさわるのか?
なぜそうなのか?
を考えていきます。



1.まず先に走り出して、そこにボールをださせる

以前もFWがさきに走り出すことで、
足のはやい相手DFよりも先に裏をとることができることを
紹介しました。
⇒ FWの動き出しのタイミング


今回もまずはまったくおなじで、
まず、左サイドのスペースに左FWの選手が
走り込みます。



こうしたことは、
子供のサッカーではよく見ておいてあげないといけません。



せっかくはしりだしても、
そのことに気づいていない子供もよくいるからです。



すくなくとも先に走り出したプレーをみたら
その子供に、そのことに気づいて声をかけてあげることが必要です。
そうしないと、こうした、いい動きをやらなくなってしまうでしょう。

1.先に走り出してそこにださせる

2.左FW、まずどちらの足でタッチするのか?

スペースでボールをうけたときに
どちらの足でさわるのかは、重要です。



すくなくとも、子供たちが考えたこともないようであれば、
考えるきっかけを与えたいものです。




今回の例にあげた場面では、
相手DFが後方からおってくるのですが、
あえて、相手DFに近い方の足。
つまり、右足でワンタッチ目をさわります。



ともすると、
左足で触ってしまいそうな場面でしたが、
よくみると、右足でさわることで、
左足で触ったときよりも、ややうしろの位置に
相手DFをとどまらせています。

2.一つ目のタッチを右足で斜め45度にすることで相手の足をとまらせる

3.右足でさわることで、何がおきたのか?

はじめのワンタッチ目をあえて、
相手DFにちかい足でさわることで何がおきたのか?




それは2つあります。




ひとつめは、
右足でさわることで、相手DFはきりかえしを予測しました。

本来であれば、ゴールと左FWの選手を一直線上に結んだラインまで、
相手DFは下がってくるものと思われますが、
切り返しを予測した分、すこしだけ、自分のゴールより
遠い位置で、スピードを緩めてしまいます。



ふたつめは、このことにより、
左FWからみると、
ゴールと自分のあいだにまだ進むべき
スペースが残っていたので、
そこにボールを推し進める選択肢ができました。

3.右足でさわることで相手DFに切り返しを予測させている

4.切り返しを予測させたことで何が起きたか。

さらに、切り返しを予測させたことで、
相手DFの重心がやや、
後方にいきました。




そのせいで、攻撃側の左FWの中への侵入を容易に
許してしまいます。

本来下記の写真でみると、点線部分にポジショニングすべきところが、
すこし手前にポジショニングをとってしまったために、
より、中への侵入を簡単にさせてしまっています。

 

4.相手DFの体重が切り替えしを予測したためにうしろに残っていて次のプレーに反応できない。


完全に、相手DFを置き去りにしています。
相手DFは、すこし手前でスピードを緩めた分、
よけいに相手FWについていくことが、不能となっています。


5.完全にDFを置き去りにしました。

このあと左FWの選手は、
角度がなかったのですが、シュートを選択しました。

6.角度がなかったがシュートを選択

少ないチャンスの中でも、
相手との位置関係をみて、
どちらの足でさわるか、冷静に判断できる選手になりたいものです。

さて、動画をみてみましょう。
1分26秒付近からです。










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