今回のサッカー練習のポイント
小学生・ジュニアの親が知っておきたいサッカーのこと
親としてはまずは子供サッカー.comで紹介しているような練習をしっかりして、行き詰まってしまったらヒントを得るためにコーチに相談するとか、Youtubeをみるとか、DVD教材を購入するなどいろいろな情報を確認しましょう。
まずは、ヒントを得るためにはネットでみれる動画で十分だとおもいます。そうした簡単なテクニック動画をまねして練習して子供が興味をもったら、よりレベルの高いDVD教材などにチャレンジしましょう。そうでないと、たぶん無駄になります。(子供のモチベーションが一番重要です。)
子供サッカー.com 管理者の自己紹介
まず、子供たちのサッカーについて話す前に私とはどんな人間かを話しておきます。
・小学3年生から大学4年までサッカーをプレー
・大学3年生のときは、現C級ライセンスに相当する準指導員の資格を取得
・大学4年生では関西2部ベストイレブン
・社会人になってからは、地域の草サッカークラブに所属
・約10年前に地域の小学生のサッカークラブのコーチになる。
・現在はシニアリーグに所属しながら、たまに小学生の手伝い
まぁ、サッカー選手としては大した選手ではありませんし、ただ、人よりちょっと多めにプレーしてきたサッカー好きのお父さんです。
そんな普通の人間ですが、サッカー上達のためにいろいろとDVDをためしたり、セミナーにいってみたりと、努力は欠かさなかった自信があります。
また、小学生のサッカーにコーチとしてかかわってきた約10年での気づきもあります。このサイトではそうした経験等を含めて紹介していきます。コーチの話や専門の人の話では少し難しすぎる、とか、よくわからない、という人に読んでもらえたらちょうどいいのかなと思います。
1.親が9個ほめて1つ指導
子供がサッカーをはじめると子供の試合を見る機会がとても増えます。
そこで気をつけたいのが、冒頭の親は『 9個ほめて、1つ指導 』の原則です。
おそらく、試合をみたら、『なんで、ボールをとりにいかないの?』とか、『消極的すぎる』とか、『なんで走らないの?』などと、たぶん、10人いたら10人の親御さんがいいたくなるんだと思います。
だけど、いってはいけません。
どうしても、いいたいことがあるとしたら、1つの言いたいことがあったら、必ず9箇所ほめてから言うようにしましょう。
そうでないと、子供は『もうサッカーなんてやりたくない』とか、言い出すきっかけとなってしまいます。
今では少なくなったと思いますが、昔はたまに、怒られすぎて親御さんの目を気にしながら、プレーしている子供さんがいました。
サッカーって、親の目とか気にしだしたら、ぜーーったいに、長い目で見てマイナスです。
【自分の思うようにプレーして自分でどうしたらいいかなぁと考え始めたら一人前】です。
あとは、かってに、コーチやら親の意見を参考に上達していきます。
そのときまでは、『9割ほめて、1指導』の原則をまもりましょう。
もしかしたら、子供が小学生のうちは、『10個ほめて、0指導』でもいいかもしれません。
好きになって、楽しくなれば子供って勝手に学ぶというところもありますので・・・
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先日、4年生になるときにより強いチームに移り結果的に6年生で全国大会にいき、その後ジュニアユースではJリーグの下部組織にいった子がくれた手紙がでてきました。
そこには、『 コーチのOK、OKという声が魅力的で励まされました 』とありました。
これからも、わたしが褒めること優先という考えは変わらないでしょう。
2.親が、いっしょに楽しむ
さて、指導したくなる気持ちを抑えることに成功したら、つぎは子供さんと一緒にサッカーをたのしみましょう。
やっぱり、なんだかんだいっても、子供にとってご両親がいっしょに楽しんでくれることは嬉しいものです。
そして、いっしょにやることで、サッカーって、思い通りできないということも親と子供で共有できます。
そうすると、どうしたら上達するかと、子供といっしょに考え始めます。
それが、親と子供の両方にとってプラスとなります。
うまくなる子供さんのご両親って、たいてい子供と同じ目線でがんばっている事が多いです。
子供といっしょに、チャレンジして、悩み、解決して、よろこびましょう。
3.親が一緒にサッカーノート
上達する子供の共通点として、サッカーノートをつけていたということがあります。
私自身がサッカーコーチとして、小学生にたずさわっていて、よく本田圭佑選手とか中村俊輔選手はサッカーノートをつけていたと話したものです。
そして、やってみよう、といって、つづけられる子供はたいてい、セレクションなどに受かって、より強いチームでのプレー機会を得られました。
これは不思議なくらい、そうなっています。
サッカーノートを書きつづけられる子供は、他の子供より上達のスピードが上がっているのは間違いありません。
そうすると、サッカーノートをつけてみよう、ということになるのですが、簡単には、つづけられません。
そこで、ご両親の登場です。
わたしがおもうに、このサッカーノートをつけるという行為は、自分のプレーを振り返る意味でも重要ですが、書き続けるということにおいても重要です。
子供というのは、なかなか、物事をつづけられないものです。大人でもそうだと思います。
そして、つづけるためには、ひとりでやるのではなく、仲間と続けることが重要となってきます。
なので、ぜひ親御さんには、子供がサッカーノートを書き続けるための仲間となってほしいと思います。
『サッカーノートかいた?』と、問いかけるのもいいですが、もう一歩すすめて、『サッカーノートに今日は何をかこうか?』と聞くことからはじめましょう。
最初は、聞いてかいてあげてもいいとおもいます。
いっしょに、書いていくというスタンスが重要です。
仲間がいればつづきます。
そんなものです。
4.親が上達を気づかせるサポート(見える化)
さて、サッカーの練習はともすると、小学生の子供にとってはとっても単調で退屈です。
だから、子どもたちは単調な練習は嫌いですし、すぐに飽きちゃいます。
そして、意外に、友達と競争できるリフティングなんかは、やっぱり夢中になります。
回数という明確な基準があるので、そうなるんですね。
このことを一歩すすめて、わたしがおすすめする練習方法が次の方法です。
【記録をのこす】ということです。
たとえばドリブル練習するとしたら、1回目をiPadで撮影しておきます。できれば、1週間ごととか、撮影しておきましょう。
撮影したものは、子供にみせるといいとおもいます。
このときの注意点は、【指導はしない】ということです。
自分の練習の姿を見せるだけで十分です。
その意味は、ご両親もご自分で自分のリフティング姿でもいいので撮影してもらうとわかります。
自分で自分のプレーをみてみると、【自分が想像しているようにはできていない】ということがわかるとおもいます。
たぶん、そうすると、つぎはこうしてみようとか、あ~してみようとか、考えると思います。
子供さんにもそれを期待しましょう。
ちなみに、20数年前、私自身自分のプレーをビデオで見たときに、『なんだ、この下手さは・・・』と愕然としたものです。
もちろん、自分のなかではそれなりにやっていたつもりだったので、ほんとーーに愕然としたものです。
でも、知ることで、では次はこうしようと、考え始めるものです。
5.親は聞き役に徹すること
試合をして、子供さんが帰ってきたらどうだった?と聞いてあげましょう。
いまいちだったら、あまり話さないかもしれませんが、それはそれでいいと思います。
だけど、いいプレーがあったり、コーチに褒められたり、点を決めたりなどあった場合は、かならずニコニコしながらお父さん、お母さんに話してくれると思います。
それをしっかり聞いてあげましょう。
これは、私自身もそうだったのですが、試合を見に行った夜はどうしても【あの場面はこうするべきだった】とか、【あのトラップはどうだった】とかいいたくなるのです。
でも、そういった話は、精神的にも、技術的にも完成してきた高校生くらいからでもいいとおもいます。
重要なのは聞き手に回るということです。
うまい子供さんであれば、チームの中でも活躍すればコーチに褒められて、もしくは、友達にほめられて帰ってくるでしょう。
でも、そうでない子どもたちのプレーの内容をきいて、ほめてあげられるのは親御さんしかいません。
コーチは、20人とか、30人を相手にしていますので、気をつけてはいますがすべての子供に声をかけきることはできないこともあります。
そうした事実を踏まえて、親として子供をサポートしたいものです。