子供が上達するために親としてしっておきたいサッカー練習メニューを今回は扱います。世の中いろいろな練習法であふれかえっていて何をやったらいいのか正直分からなくなる方もいると思いますが、サッカーって、歴史がある分変わる部分もありますが、基本的なところはほとんど変わりません。
つまり、うまくなるための上達法なども時代によって少しずつ考え方などは国によっては変わってきますが、世界全体でみれば昔から言われていることなども多く、つまり、うまくなるための練習方法などは普遍であるといえるでしょう。
今回、子供がサッカーを始めた時期にやってみたらいいなと思う練習をまとめてみました。よかったら、子供と一緒に、もしくはあなた自身が、まずは、チャレンジしてみてください。
今回のサッカー練習のポイント
1.小学生のためのボールタッチ練習
子供が小学生のうちは、ボールにたくさん触ることが重要です。
そうしたボールタッチ練習に最適な基本トレーニングがあります。30年ほどまえに、クーバー・コーチングの創始者であるウィールクーバー先生の開発したトレーニングです。
今ではかなりメジャーなトレーニングとなりましたが、基礎的なボールタッチ練習としては、いまでも重要であることにはかわりありません。
2.小学生のためのドリブル練習
小学生のうちは、チームによってはドリブル重視でドリブルの練習中心にやるところもあります。
ドリブル練習と言っても、抜くためのドリブル練習もあれば、キープのためのドリブル練習もあります。
そして、私が小学生におすすめしたいのがボールタッチが格段にやわらかくなるコーンを使ったドリブル練習です。
試合中には、コーンを使ったドリブルのように規則的に右、左にドリブルすることはありません。
ですが、コーンもしくは、マーカーを使ったドリブル練習でボールタッチが上手くなります。
3.小学生のためのリフティング練習
次は、こどもたちの好きなリフティング練習です。
小学生低学年、初心者のうちは単純に回数をかぞえるリフティング練習でいいとおもいます。
小学生をみてきて、本当の初心者で10回できない子供さんは、まずは、3回を目標にして、できるようになったら5回。10回。20回。50回と増やしていけばいいとおもいます。
50回できたら、それ以上は集中力の問題とか体力の問題だと思いますので、そのあとは右あしだけとか、左あしだけとか、インサイドだけ、アウトサイドだけ、ヘディングだけなどと難易度を上げていけばいいと思います。
ある程度までできてきたらおすすめするのが、大阪でスクールを開かれている三木コーチのリフティングの練習方法です。
サッカーがうまくなるためのリフティング練習をおしえてくれます。
4.小学生のためのパス練習
さて、退屈なパス練習です。
冗談です(笑)。パス練習ってうまくやれば、たのしくやれます。
1cm、2cmをこだわってやってほしいのですが、小学生であれば、10cm、20cmのこだわりでも十分だとおもいます。
そのこだわりを持たせるために、マーカーで20cm幅のゴールをつくってそこを通したパス練習をさせたり、壁あてであれば、チョークで丸をかいて、そこにあてるようにするといいとおもいます。
壁当ての場合は、距離も意識するといいとおもいます。サッカーの試合中でよくける長さの距離をとって、壁当てをするのです。
ある程度、正確なキックができてきたら、現名古屋グランパスエイトの監督である風間八宏監督の『とめる』というテーマのDVDをみることをおすすめします。
テーマは『とめる』ですが、これをみるとパス練習の密度がぐっと濃くなるはずです。
そして、パス練習自体がとってもたのしくなります。
5.小学生のためのオフザボール練習
『自分の子供は走っているけどボールにさわれていない』
そんなふうに親御さんがおもったらもしかしたら、ボールをもらうための動き方に問題があるかもしれません。
ボールをもらいやすい走り方、走るコースなどコツがあります。
そうしたことをあまり気にしたことがなかったら、一度オフザボールといわれるボールがないところでの動き方をまなんでみましょう。
6.小学生のためのラダー練習
小学生くらいだと、サッカー上達のためには、ただ走るだけの体力練習のような練習は必要ないとわたしは考えてきました。
そして、ボールを使った練習だけでいいとしばらくはおもってきたのですが、数年間小学生の子どもたちをみていて考え方が少し変わっています。
小学生くらいだと、いろいろな体の動き方をまなぶことで、いろいろな体制でボールを受けたり蹴ったりすることも可能となってきます。
そういう意味で、わたしはラダー練習というのは、足のいろいろな動き方をまなんだり、足を早く回転させた場合のからだのバランスのとり方を練習するという意味で、とても役立つというのが現在の考えです。
というわけで、小学生のころはやりすぎは足への負担などを考えるとよくないとおもいますが、ある程度は、ラダー練習というのも子供の能力開花のためには重要だと考えています。
7.小学生のためのフェイント練習
小学生といえば、相手を抜き去ったりすると快感を得るものです。
これは、大人でもそうですが相手がフェイントにかかったときの気持ちよさは何事にもかえられません。
わたしは、いまだに小学生のときにかけたフェイントにひっかかった相手の顔と場面をよく覚えています。
それくらい、衝撃的なことです。
この味をしると、きっとサッカーが楽しくなります。
ぜひ、早い段階で【相手をだますこと】を知ってほしいとおもいます。
8.小学生のためのコーディネーション練習
コーディネーショントレーニングとは、いわゆる運動神経を良くするトレーニングです。
合図にすばやく反応する能力や、ボールの落下点にすばやく入る能力など、単純なボールトレーニングだけでは、効率的に鍛えられない部分をこのコーディネーショントレーニングをすることで伸ばします。
バルサの子どもたちでもこうしたコーディネーショントレーニングをとりいれています。
9.ゴールキーパーの練習
小学生のうちは、なにが子供にあっているのかわかりません。
親の先入観で物事をきめてはいけません。
もしかしたら、キーパーとしての才能があるかもしれません。
そして、小学生のうちはぜひ、キーパーの経験をしてほしいのですが、なぜなら、キーパーの弱点を知れるからです。
どこが取りやすくて、どこが取りにくいのか分からせるために、キャプテン翼のつばさ君にキーパーをやらせたのは、あのロベルト本郷です。
この考え方は、いまでも生きています。いろいろな意味をこめてキーパーについても知っておきましょう。
10.セレクションの練習
子供が上達するためには、一つ上、もしくはもう少し上のレベルでプレーをすることが重要です。
新しい刺激がないと子供は伸びません。
金魚が大きな水槽にいれるとどんどん水槽に合わせて大きくなるのと同じです。
子供も、よりレベルの高い環境が与えられるとそこでも輝ける子供がいます。
そういった子供はどんどん、高いレベルでやらせてあげることが必要で、そうでない子供には、少しレベルをさげて少しむずかしいくらいのレベルでサッカーをやらせてあげることが、レベルアップに繋がります。
ということで、わたしはある程度真剣にサッカーをやっている子供であれば地域の少し強いチームのセレクションをうけてみることをオススメします。
11.アジリティ(敏捷性)の練習
サッカーって、足をすばやく動かせる事が重要となります。
そのためには、毎日ダッシュする必要があります。。。ということはなくて、わたしが経験した中でオススメなのは、ボールをつかった素早さの練習です。
メッシがドリブルするときでも、ちょこちょこ足をうごかしているイメージってありますでしょうか。
ボールをつかって、足をすばやく動かすことは敏捷性、つまりアジリティの練習ともなるのでおすすめです!!