ラインディフェンスにおけるディフェンスラインの作り方

ラインディフェンスの考え方

現代サッカーにおいて、ラインディフェンスってかなり基本です。

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ディフェンスラインを統率して上げ下げをしっかりおこない、その結果、中盤でのプレッシャーをつよくかけることで、相手チームからボールをうばい、高い位置で自分のチームのボールとし、そこから攻撃につなげるというのが、基本的な考え方です。

このディフェンスラインを上げる意味をしっかりとはじめに子どもたちにはつたえておかないと、戦術がうまく機能しません。注意したいところです。

さて、こうして文字で書いてしまうととても難しくかんじてしまい、子どもたちに教えるにしても、教えきれません。

というわけで、ディフェンスラインの作り方が簡単にわかるように、わかりやすい動画をつくってみました。

サッカーのディフェンスラインの練習の前にディフェンスラインの作り方を復習する意味でも、みてもらうといいと思います。

ディフェンスラインの作り方

ラインディフェンスって、やはり動画や画像でないと、理解できない部分が多いと思います。
そう思って、ラインディフェンス教材として、ちょっと作成してみました。

今回のポイントは、

①DFが大きなカットをした場合、ラインを一斉にあげる。
②DFとともに、上記の場合には、MF、FWも連動して、プレッシャーを相手にかける

といった、ラインディフェンスの基本中の基本です。また、

③ラインディフェンスの守りのカバーリング

も、ラインディフェンスの重要なポイントのひとつとして、とりあげてます。

ラインディフェンスをおこなうには、ポジショニングなども重要ですが、根本的な理解もとても必要なので、とくにこの3つのポイントを意識しながら次の画像をチェックしてみましょう。

ディフェンスラインの作り方画像

1.クリアと同時にディフェンスラインをあげる

①クリアの瞬間あがる

クリアと同時に、両脇もしくはセンターバックを意識しながら、ラインをそろえてディフェンスラインをあげます。

このときに、注意したいことが、ラインをそろえてあげるということです。

なぜそろえるかというと、デコボコしたラインだとその不揃いとなったところに、相手FWがはいってきて、うまくオフサイドをきりぬけて、デフェンスラインの裏のスペースに入り込んでしまうからです。

実際、わたしがフォワードをやる時は、相手ディフェンスラインにデコボコがある場合、まちがいなくそのスペースを使います。

2.ミッドフィルダーにもプレッシャーをかけさせる

ディフェンスラインをあげたときに、ありがちなのが、中盤の選手が、ディフェンスラインに飲み込まれてしまうことです。

万が一のみこまれてしまうと、クリアボールに対して、プレッシャーをかける選手がほとんどいなくなり、余裕をもって、ボールを拾われてしまいます。

また、余裕を持って、前をむかれて、余裕のある状況からパスをだせますから、いいパスが通りやすくなります。

こうしたことを防ぐために、中盤の選手にもクリアの際はしっかりとボールに対してプレッシャーをかけさせて、まさに
ディフェンスラインと連動して、ミッドフィルダーの選手たちにもプレッシャーを相手に対してかけさせなければなりません。

②中盤もあげる

2列めのプレッシャーというやつですね^^

3.相手の浮き玉に対してヘディングするとき

中盤のプレッシャーがかかっていても、相手が余裕を持って、クロスをあげてきたりする場面もあります。
その場合は、かならずヘディングで競り合う選手がでてくるとおもいますが、その際に、ラインディフェンスを意識しすぎてカバーをとらないといったことがあってはなりません。

やはり、だれかひとりがヘディングをする際は、しっかりと「ふかみ」をとって、しっかりとカバーをしなければなりません。

③カバー

ラインディフェンスを導入したばかりのときに、まちがえやすいプレーです。

はじめのうちは、しっかりと「タイミング」「意味」のふたつを徹底的に指導しましょう。

ほかに、ラインをあげるのはどのタイミング?

さて、ラインを上げるのはクリアしたときというのが、わかりました。

でも、それだけのタイミングなのでしょうか?

もうひとつ、ラインを上げたいタイミングがあります。

それは、相手選手が横を向いてパスをしたときや、後ろをむいてバックパスをした場合です。

バックパスをした瞬間や、横を向いてパスをする瞬間は、ぜーーーったいに、ディフェンスラインの裏側まではパスはとんできませんから、このタイミングで、ミッドフィルダーには前にプレッシャーをいかせて、ディフェンスラインの選手は自らもラインを上げて、全体をおしあげましょう。

このときに、注意したいのが、横パスやバックパスがなされたあと、次の選手がけるタイミングの直前には、上げるのをストップして、後ろに行く準備をすることです。

 

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これも間違えやすいのですが、バックパスがだされたあと、相手がトラップもしくはダイレクトでクリアするタイミングでもなお、ディフェンスラインを上げ続ける選手がいます。

これはあきらかに、間違いです。
なぜなら、相手選手に、自分たちの裏のスペースを使われる可能性が広がってしまうからです。

なので、ディフェンスラインをやりはじめるときには、「クリアで全体をあげる!」ということも重要なのですが、あわせて、相手ディフェンスがトラップする瞬間には、「しっかりと止まっておく」ということしっかりと徹底することをわすれてはなりません。

ラインを下げるタイミング

では、ディフェンスラインをさげるときは、どんなときなのでしょうか。

これはあきらかに、相手DFが大きくけろうとするときです。
大きくけるときには、かならずキックモーションが大きくなります。
なので、その大きなモーションのあいだに、「ぐっ」と、ディフェンスラインをさげてしまいましょう。

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この動きで、相手FWとの距離もできて余裕を持って、浮き玉に対するヘディング等をおこなうことができます。
余裕ができるということは、正確にクリア等もできるということです。

まとめ

今回の動画では、たまたま、フリーキックのときに観察することができたので、ポイントとて撮影できました。

参考になればと思います。

ディフェンスラインの練習はまずは、頭の中の理解から入ったほうが体が動きます。
わけもわからずに、ディフェンスラインの練習をしても、無駄な時間となってしまいます。
ぜひとも、そういったことのないように、ディフェンスラインの練習にはげんでください。また、最後ですが、これを読んでいる人は、ディフェンスの選手が多いと思います。
ぜひそういった選手こそ、子供サッカー.comで作成している教材ランキングの1位から3位くらいまでの教材をためしてみて、ディフェンスラインプラス足元の技術も磨いてほしいと思います。
そのことが、きっと将来に役立ちます。