今回は『周りをみる』に関しての2回目です。

今回もイニエスタの動画をみながら学んでいきます。今回は、前回と同じ動画の17秒から28秒くらいまでの一連の流れをみていきます。(まだ、1回目を見ていない方はこちらから⇒一流のイニエスタは何をみているのか?①

まず動画をみますが、17秒から28秒までを見てください。ついそれ以外も見てしまいたくなりますが、そのほかは、今日の学びをみてからみましょう。

動画はこれです。17秒から28秒目を見てください。

よくある場面ですが、左サイドからボールをもらって通常であれば右サイドに展開する場面です。

今回のポイントは下記の8つです。周りをみながらいくつかポイントがあるので、イニエスタをみながら確認していきましょう。サッカーは一つだけできれば、うまくいくスポーツではなく複合的なスポーツなので「周りを見る」というテーマではなりますが、それとあわせて複数のポイントをみていきます。

1.周りを見るタイミング
2.見ている範囲
3.相手の動きの着目点
4.相手からみた、からだの向き
5.ドリブルの方向(逃げてない
6.無理をしない(攻め急がない)
7.攻めの基本はワイド
8.正確なキック

1.周りを見るタイミング



まずこの場面では体の向きを正面に据えているので意識さえしていれば、上の写真のとおり200度くらいの範囲を確認できます。

2.見ている範囲



さて、次の場面ではイニエスタは首をふって逆スペースと後ろを確認しています。このイニエスタの場面では上記のような範囲をみれていると思われますが、これが例えば体の向きが左を向きすぎていると、この範囲をみることができません。


これが、「体の向き」が大切といわれるゆえんです。首は振っていると思うがうまく回りを見れないと思う場合、「体の向き」を見直してみるといいでしょう。




この場面ではパッとイニエスタは前を向いています。周りを見るのはほんの一瞬です。前を向いた瞬間まだボールとの距離は2mは残されています。

この距離感をイメージして、「周りをみる」ことを真似してみたいものです。一流選手の周りを見るスピードとタイミングって結構似ています。

3.相手の動きの着目点



通常であれば、「サイドチェンジ」を選択しそうな場面ですが、おそらくイニエスタは前から突進してくるDFの動きが目に入ったんだと思います。

サッカーは相手の裏をかくことがチャンスを作り出す秘訣ですし、実際このDFが向かっていった動きの向きを見てみると、あきらかに「サイドチェンジ」を想定した動きになっています。

イニエスタは、DFの意図をくみとり、逆をついたんです。神戸の試合を見に行って、イニエスタのプレーを見ているとことごとく、相手の逆をとっているのが感じられます。

なので、この場面も相手の意図を外したのだと思います。

4.相手からみた、からだの向き



相手が「サイドチェンジ」を意識して間合いを詰めてきていると感じてはいるものの、イニエスタは正面を向いた体制をたもちます。

これがまたすごいとは思うのですが、一流選手ほど自分の意図をかくすとはいいますが、まさにこの場面、イニエスタは、この写真をみても、「サイドチェンジ」を選択するのか、それ以外を選択するのか読めません。




ただ、突進してくるDFの意図だけは明確となっています。



5.ドリブルの方向(逃げてない



さて、イニエスタはドリブルを選択しました。突進してくるDFの逆を完全にとりました。




完全に突進してきたDFは外されてしまいます。



6.無理をしない(攻め急がない)



ここがすごいと思うのですが、相手DFを1枚はずしたらすぐ左側の味方にパスを出してしまいそうですが、すこしドリブルをしてためます。

ためることで相手をひきつけて、相手を密集させ、結果的に相手の裏にスペースを作っています。

7.攻めの基本はワイド



相手を十分ひきつけたところで、近くの敵をしっかりとスクリーニングしながら味方にパスをします。







ひきつけたら、「集中」⇒「ワイド」、いわゆる「ひらけ!」ってやつですね。イニエスタ選手はそれがすでにイメージされているのでしょう。パスを出した瞬間に、「ひらく」動作に移っています。




この後のイニエスタの体の向きも注目したいのですが、はしりながら体の向きをとっさにひらこうとしています。おそらく無意識ですが、これにより視野も確保できているのでしょう。





8.正確なキック

このあとはボールをもらって正確なスルーパスです。こんな場面でもこうして瞬間的な写真をみてみると、イニエスタの脚がまるでゴルフのパターのようにきれいになっていることがわかります。






「周りを見る」の【まとめ】



こうしてイニエスタはうまく、スルーパスをだしチャンスを作り出すことに成功しました。


チョットした場面ですが、「周りを見る」ことから、「相手を見て判断」、「敵をひきつけ」、「ひらいて崩す」といった一連の流れをみることができます。

「周りを見る」ことができるから味方の位置がわかりパスコースを複数持つことができるし、「周りをみる」ことができるから、敵の動きをみて逆を突くことができます。

そして、俯瞰してかんがえてみると、「周りを見る」ことができるから、相手をひきつけて裏のスペースを狙うことができます。

まず、子供の場合は「周りをみておくと、うまく攻撃できる!」という経験を積むことが重要だと思います。

「周りをみなさい」っていっても子供はわかりません。「周りを見れてうまくいったプレー」を褒めたいものです。

最後にもう一度動画を見て今回は終わりにします。『周りを見ること』、それは試合の中でしか、本当の効用はわかりませんし、試合が一番練習になると思います。

というわけで、試合で意識してやってみましょう!

 

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