三笘選手はなぜドリブルがうまいのか?

■三笘選手はなぜドリブルがうまいのか?

ドリブルといえば今は三笘選手。

その秘密の参考すべき点は筑波大の卒論のテーマである
『サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究』にある。

三笘選手の論文によれば、

『上級者とそうでないもののボールを受ける際の違いは、
 見ているであろう対象に違い』

『上級者は、相手との間合い、スペースを把握することに重きを置き、
 視線をまっすぐ伸ばしてドリブルしている』

とのことでした。
これから読み取れるのは、

小学生年代ではそもそも、ボールの扱いが自由にできないので
相手、スペースに目を向けられるように、

・ボールを見ずにドリブルできる

ことをまずは目指すのが目標です。

■三笘選手のドリブルに対するアンケートを取ってみました。

この結果がとても面白いことを教えてくれています。

なんと、三笘選手が一番大事なこととして、

『上級者は、相手との間合い、スペースを把握することに重きを置き、
 視線をまっすぐ伸ばしてドリブルしている』

ということをいっているのに、一般の方は、
4つあるうちの選択肢のうち、視野
については、4番目となっています。

よく言うことですが、
やはり、皆さんがあまり意識していないことが
実は重要であって、
それを意識することが
他人との差別化につながるのです。

とはいえ、視野をひろげて相手を意識するには
そもそものサッカー クローズドスキルに代表とされる
ボール扱いのテクニックも重要になってきます。

つぎの章ではそのあたりを
お話していきます。

■では、三笘選手のようになるために小学生年代がすべき練習は?

三笘選手の論文によれば、

『上級者とそうでないもののボールを受ける際の違いは、
 見ているであろう対象に違い』

『上級者は、相手との間合い、スペースを把握することに重きを置き、
 視線をまっすぐ伸ばしてドリブルしている』

ということでした。
だけど、

『そんなこと意識したら、うまくドリブルできないよ!』

そんな小学生がほとんどだと思います。

そうなんです。
小学生年代ではそもそも、
ボールの扱いが自由にできないので
相手、スペースに目を向けることなどできず、
結果的に、早さだけでドリブルする、
というような結果になるのです。

でも、私がそうであったように、
速さだけでは、より速い選手が世の中にはいて
必ず、壁がきます。

そうしたときに、
一歩、上の世界にいくには、

『相手、スペースに目を向ける』

ことなんです。
ということで、小学生段階でまずは

・ボールを見ずにドリブルできる

こと、つまりサッカー クローズドスキル
上達させることをまずは目指す
練習を日々おこなうことが
一つの目標となります。

■具体的なドリブル練習

実際の試合では、間接視野でボールをみるわけですが、
そのことも含めて、まずは

・相手との距離を意識する
・相手の位置を意識する
・自分のドリブルの方向で相手がどう動くか考える

といったことを考えて
ドリブルできるようになると
良いと思います。

ココからが、子供たちへの参考となります。
ドリブルが大きくなり取られがちだった選手が
ドリブルでみすみす相手に取られることが
減った選手がやった練習が、
今回紹介する、マーカードリブル。

小さなコーンの距離で
練習することが一つのコツです。

コーンの距離が狭いことで
細かくボールを触る訓練ができて
その結果、気づくと
ボールタッチが繊細になります。

その結果、相手を観察するだけの
ボールコントロール力が身に付き、
なおかつ、相手を見た結果、
自分の思うやり方で、相手を揺さぶり
ドリブルで抜けるようになります。

ぜひ、やってみてください。

■実際のドリブル練習動画

・はじめはゆっくりでいいので丁寧に
・徐々にスピードをあげていく
・徐々にマーカーの間隔を狭める

以上がポイントです。

■さらに、上の段階に行くためのドリブル練習

さらに上位の段階にいくには、
私の考えでは、実は頭の体操が重要です。
頭の体操というのは、
良いプレーを見るということです。

今回、この記事でも紹介しましたが、
三笘選手は、

『相手との間合い、スペースを把握することに重きを置いている』

のです。そのことを頭において、
三笘選手のプレーを見ると、
なるほど、縦に抜け出すときは
スペースをうまく把握して相手が届かないところに
ボールを置いていることがわかります。

こうしたことをプレーを見ながら、
体と意識に自然と落とし込むことが
頭の体操となり、
自然とプレーの中でも出てくるようになります。

一生懸命ボールの練習をすることも重要です。
ですが、それは誰でもやることです。

一歩上に行くために、
人と違うことをやりましょう。

見えてくるものが絶対にあります。

実はこれがサッカーのオープンスキルといわれるものです。