『 周りを見る 』といいますが本当?
一流といわれるイニエスタには何がみえているのか?
日本の子供たちの、そしておそらく世界の子供たちの技術レベルもかなり上がってきています。
それは間違いなくインターネットなどの発達により情報格差もなくなり、一流のプレーがまじかに見れることが一番の原因だと思います。
だけど、技術レベルがあがっても、なかなか一流プレーヤーの頭の中はよくわかりません。
サッカーに約40年もたずさわっていて、しかも小学生を指導する立場にいながら、わからないというのも恥ずかしい話ですが、
『一流プレーヤーはいったい何を考えているのか?』
そうおもうことがあるので、それをこれからいくつか共有したいと思います。
最近私が考える2つの疑問があります。それは次の2つです。
・『一流プレーヤーはまわりを本当に見ているのか?』
・『一流プレーヤーは本当に事前に考えているのか?』
本日は、まずはイニエスタが本当に周りを見ているのか? 事前に考えているのかをみていきたいとおもいます。
まずは、下記の動画のはじめの10秒から15秒くらいまでをみてそのあと、一連の連続写真をみてください。
今回のサッカー練習のポイント
まずは動画で確認(10秒~15秒付近)
左からボールをもらい、くさびを入れる場面です。
イニエスタの視野
通常ヒトの視野は、200度程度といわれますから、下記の点線で書いた範囲くらいがイニエスタ選手の視野です。
イニエスタだから言われませんが、もしこれが少年サッカーの一場面であれば、コーチから『首を振って逆を見ろ!』って言われそうな場面です。
でも、イニエスタはとくに首をふりません。視野がひろいから???
ボールにアプローチ
さて、この場面では一流でない私などは後ろからのプレッシャーを感じてしまいそうな場面ですが、イニエスタは落ち着いています。
しかし、よーーくみると、パスをだされたあと細かいステップでボールに近づきます。
このボールによる動きがあるから、万が一後ろから相手がきていてもインターセプトされることはありません。
よく、『弱いボールであればボールによりなさい』と指導を受けたりしたりしますが、じつはこれができるから、事前にたとえば後ろをみていなくても『よれば自分のボールにできる』ということを体でわかっているのかもしれません。
そして、頭ではなく体が覚えているから、おちついてプレーできるのでしょう。
『ボールによりなさい』
よく聞く言葉ではありますが、こんなに強めのパスをもらっているのに素早くボールによっている選手って、意外にすくない気がします。
事の真相はイニエスタ選手に聞かなければわかりませんが、少なくともいえるのは、この場面をイメージしたときに、おそらくパスを出された瞬間立ち止まって、ボールを受ける選手が多いと思いますし、わたしは、はずかしながらボールが来るのを待ちそうな気がします。
イニエスタは何通り考えているのか?
さて、ボールが転がってきます。この場面でイニエスタ選手は、何通りのことをイメージしているのでしょうか?
ここが技術レベルにもよるとおもうのですが、イメージはわたしでも1のくさびをいれて相手をそこに集中させて自分がもらうイメージをもちそうです。
ただ、ダイレクトでトップの古橋選手に蹴る技術に自信がないので一回止めてしまいそうです。
おそらく止めた瞬間に、相手DFに対応する時間ができてしまうので、イニエスタ選手は直感的にダイレクトでプレーしている気がします。
ちなみに、2の選択肢もありそうですが、わたしであれば2のスペースへのパスを選んでしまいそうです。なぜなら、精度が多少悪くてもスペースに放り込んでおけば何とかなりそうって思うからです。
でもおそらく、2のパスを直接だしたらDFに読まれてカバーされたでしょう。
そこがイニエスタの凄いところなのかと思います。経験的に、2のパスは確率が低いと感じて1のパスにしたのだとおもいます。
ちなみに、3の逆への展開も選択肢としてはあったとおもいますが、DFからすると1もしくは2のほうが怖いのですが、その心理をうまくついているとおもいます。
もし、3の選択をしていたらDFとしてはホッとする瞬間を手に入れていたでしょう。
おそらく、イニエスタ選手のこの攻撃によってDFはかなりつかれたと思います。この攻撃は失敗におわりましたが、DFの立場からすると、とても精神的にも、疲弊する攻撃のひとつであったとおもいます。
蹴るフォーム
イニエスタのける瞬間のフォームです。
裏へのパスもだせそうですし、くさびへのパスもありそうで、どちらか絞り切れない感じです。なので、DFも対応できません。
このあたりがささいなところではありますが、私の経験した全国レベルの高校出身の方のプレーと似ています。彼らはねらい目を絞らせてくれませんでした。
パス&ゴーしていないイニエスタ
パスをだしたあとですが、イニエスタはとくにダッシュしていません。
わたしは古橋選手たちのまわりをみて、2人の神戸の選手に対して5人いるところを瞬時にみて判断して前にいくことは、スペースをつぶすことになると判断したのだろうとおもいますが、どうなのでしょうか?
イニエスタは、スペースのある所でボールを余裕をもって受けることが多いように思います。
今回のプレーもそうでしたが、事前に周りを見ているかというと、視野の範囲でしかみていないようにもみえます。
また、選択した攻め方を事前に考えていたのかはやっぱり不明です。
ただ言えるのは、DFからすると一番いやなことをされたということです。
今回の結論
・イニエスタは周りを視野の範囲でしか見ていないようにおもえる。
・イニエスタは事前に選択肢をいくつかは持っていたように思える。
これからもいろいろな場面をみて考えていきたいと思います。
昔はテレビでサッカーを見てもなかなかこうしたことは学びにくかったのですが現在はいいアングルで中継してくれる映像があるのでこうしたことも学びやすいです。
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