2017年 4級審判員の方に!改正点確認④|子供サッカー.com
サッカーの審判ですが、
2017年度、サッカーの競技規則がけっこう変わりました。
この、子供サッカー.comでは、
お父さんたちが、けっこう審判のコツの記事をよむことが
あるので、変更点を中心にとりあげて、審判のコツとして、まとめてきました。
今日は、たまたま、4種と3種の2試合を審判したので、久しぶりに
確認したくなった事項もあります。これについても、
質問形式にして、確認していきたいとおもいます。
今回は審判の確認事項の4回目です。
■キックオフのとき、バックパスのため相手陣内に入っていいの?
キックオフは、今回の改正で、
『ボールは、けられて明らかに動いた時にインプレーとなる』
⇒2016/17規則 P65 8条 プレーの開始および再開
となっています。
いままでは、『ボールは、けられて前方に移動したときインプレーとなる』
となっていたため、前方に一人が転がして、インプレーとなることが
多かったのですが、新ルールになり、
バックパスでのスタートも可能となりました。
ここで、本日遭遇したことが発生しがちになるのですが、
バックパスでキックオフをしようとすると、
相手陣内に入りがちです。
とくに、小学生だと、
うまくバックパスしようとすると、
どうしても、相手陣内にはいってしまいがちです。
しかし、競技規則では、
『すべての競技者は、フィールドの自分たちのハーフ内にいなければならない。』
とありますので、相手陣内にはいっての
キックオフというのはありえないのです。
ですから、バックパスが可能となったとはいえ、
相手陣内に足を踏み入れてのキックオフは、
ダメなのです。
とくに、小学生の試合では注意したいところです。
わたしは、今日、何回か注意しました。^^
(※これはその後の改正で、キッカーは相手陣内に
入っても良いということになりました。)
■用具を交換した競技者は、勝手にフィールドに戻っていいの?
すね当てがはずれたり、
スパイクがこわれて、交換のために、
フィールドの外にでることがあるとおもいます。
さて、交換し終わったあとですが、
勝手にフィールドにもどっていいのでしょうか。
競技規則によれば
『主審の承認をうけて初めてフィールドに復帰できる
(承認はプレーが進行中でも行うことができる)』
とあります。なので、スパイクの交換や、
すね当ての交換などで、フィールドの外に出た場合、
インプレー中でも、主審の承認さえうければ、
フィールドに復帰できます。
このことをしっかりおぼえておきましょう。
これをしっかりおぼえてないと、
不用意に、ボールがアウトオブプレーになるまで
待つことになってしまいます。注意しましょう。
■イエローカードの反則を受けて負傷した際、すぐにフィールドの外に出る必要はあるの?
いままでは、こうした場合は、
『負傷した競技者がフィールド上で治療を受けることはできず、試合が再開されたのちにのみフィールドに復帰できる』とあったので、どんな場合でも、フィールドの外に出る必要がありました。
しかし、今回次の文章が追加されたことにより、
イエローカードや、レッドカードの対象となる反則があった後、競技者は、
フィールド上で負傷の程度の判断と治療を受けられるようになりました。
追加の文章⇒『相手競技者が警告される、または、退場を命じられるような身体的反則(例えば、
無謀な、または、著しく不正なファウルとなるチャレンジ)の結果として競技者が負傷したが、負傷の程度
の判断と治療がすばやく完了できるとき』
ということで、
イエローカードや、レッドカードに相当する反則が
あったときには、即、負傷した競技者を外にださなくても
よいということになったのです。
これは、その負傷者が、
外にだされてしまうことは、
相手の利益につながると判断されることによります。
■まとめ
やはり、審判としては、
実践あるのみです。
本日、2試合を主審してみて、
本で読んでいても、気づかなかったことや、
わかっていても、あらためて、
こういう場合か、と納得できることも
多くありました。
これを読んでいるお父さん審判員には、
ぜひ、チャレンジしてもらいたいとおもいます。