【審判のコツ】それってオフサイド?警告?退場?小学生でも迷います。サッカーオフサイドとは?簡単に!

今回からしばらく、小学生のサッカーなどの主審をしていて迷いそうなところにポイントをおいて、判断の基準などをまとめたいと思います。

■目次

1.オフサイドをとるのか取らないのか?
2.キーパーが意図的にはじいたとき
3.ワンツーでスペースにぬけだしたとき
4.警告・退場のカードを出す?出さない?
5.警告となる「無謀な」プレートは?
6.レッドカードである退場か?そうでないか。
7.ペナルティーエリア内の決定的場面で転ばされた! さて、どうする?

 

1.オフサイドをとるのか取らないのか?オフサイドとは?簡単に

オフサイドですが、とるのかとらないのかは、かなり明確になってきたと思います。それでも一瞬判断に迷うオフサイドのありがちな場面2点をまずは取り上げて簡単に説明したいと思います。

 

①キーパーが意図的にはじいたとき
②ワンツーでスペースでボールをもらうとき

 

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2.キーパーが意図的にはじいたときはオフサイド?簡単に説明すると。。。

キーパーがはじいたときに、もともとオフサイドポジションにいた人はオフサイドであります。

 

これを図で解説すると下記の通りです。

 

オフサイドライン(キーパー弾く)

 

シュートの瞬間、B選手はオフサイドのポジションにいます。

 

その事自体は違反ではありませんが、キーパーが弾いたボールをゴール前でもらった瞬間に、利益を得たことになるので、オフサイドの反則となります。

 

これって、とくに副審を担当する人が、よくみておかないと、「あれっ、今のってどうだろう???」と一瞬判断に迷います。

 

なので、かならず、オフサイドポジションに攻撃側がいる場合、シュートが行われる時は、こうした可能性があることを念頭において、プレーを観察することが必要です。

 

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3.ワンツーでスペースにぬけだしたとき。これってオフサイド?簡単に説明すると。。。

攻撃側が攻めていて、ワンツーをしたが、折り返しでスペースにもらった選手が、明らかにオフサイドポジションにいた場合。具体的には下記の場面です。

 

 

オフサイドライン説明

 

2018年現在のルールでいくと、攻撃側の選手がプレーしようとしなければ、オフサイドの笛は吹かなくてかまいません。

 

ただ、ルール的には、ボールに触れる前に罰せられることがあると、あるのでそういう意味では、笛を吹いてもいい場面とも言えます。

 

よっぽど関係ない場合、例えば下記の図のように、そのまま流せばゴールキックになる場合は、ゴールキックでいいと思います。

 

オフサイドライン(流すとコーナー)

そして、下図のように、そのまま流せばスローインというような状況でも、ほとんどプレーに関与していると言えるような場合は、笛をふくことが多いです。

 

 

オフサイドライン(流すとスローイン)

これを流さないでもいいか。。。って感じで、流そうとすると、笛がおそくなることもあるので、わたしの場合このような場合は、ほとんどにおいて笛をふきます。

 

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4.警告・退場のカードを出すか?出さないか?

審判をやるにあたって、この警告・退場のカードを出す、出さないの判断は難しいものがあります。

 

ただ、あえていうと競技規則通りに、もう、「不用意に」「無謀に」「過剰な力で」を判断する、という一言に尽きます。

 

 

副審

 

審判で一番迷うのは、警告か?退場か?
それともカードなしか?

 

その判断基準の答えは競技規則が教えてくれます。

 

これは、ほんとうに、競技規則をよく読むと、スッキリしますのでいまから紹介します。簡単に言うと、キッキングなどのいわゆる直接フリーキックとなるような反則を「不用意に」おこなうと、通常のファールです。

 

そして、「無謀に」おこなうと、警告となっって、イエローカードをだすことになります。

 

さらに、「過剰な力で」おこなうと、退場となって、レッドカードを提示することになります。

 

では、早速詳しくみていきましょう。

 

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5.警告となる「無謀な」プレートは?

競技規則によれば、警告の対象となる「無謀な」プレーは次のように書いてあります。

 

『無謀とは、相手競技者が、危険にさらされていることを無視して、または、結果的に危険となるプレーを行うことであり、このようにプレーする競技者は警告されなければならない』

 

とあります。つまり、「危険」と、審判として判断したら、警告すればいいわけです。

 

イエロー

 

よく、「わざとじゃないよ!」って言うプレーヤーがいます。

 

だけど、競技規則によれば、結果的に危険となったら、警告を出すと、明記されてるんです。

 

故意か、故意でないかは関係ないんです! そのあたりを注意しておきましょう。次は退場についてです。

 

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6.レッドカードである退場か?そうでないか。

さて、次に悩みとなるのは、退場か?そうでないか?でしょう。

 

これも判断の基準となるのは、競技規則です。

 

競技規則によれば、「過剰な力」でプレーする競技者は、退場させねばならないとあります。

 

この「過剰な力」とは、競技規則によれば、次のように書いてあります。

 

『過剰な力とは競技者が必要以上の力を用いて相手競技者の安全を危険にさらすことであり、このようにプレーする競技者には退場が命じられなければならない』

 

そうなんです。『相手競技者の安全を危険にさらす』ようなプレーをしたら退場なんです。

 

レッド

 

実際に起こったプレーを客観的にみて、『相手競技者の安全を危険にさらす』ようなプレーだったのかどうかを判断基準としましょう。

 

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7.ペナルティーエリア内の決定的場面で転ばされた! さて、どうする?

これも、非常に悩ましい部分です。
どの点で悩むかといえば、決定的場面なので、『警告+PK』とするか『退場+PK』とするかです。

 

じつはこれも、競技規則に明記されていることがあって、その記載をよむと自信をもって判定できます。

 

競技規則によれば、次のように記載があります。

 

『競技者が相手競技者に対して反則を犯し、相手競技者の決定的な得点の機会を阻止し、主審がペナルティーキックを与えた場合、その反則がボールをプレーしようと試みて犯された反則だった場合、反則を犯した競技者は警告される。』

 

そうなんです。ボールに対して、プレーしていると判断されるプレーで反則をおかしたのであれば、『警告+PK』でいいのです。

 

 

コーナー

 

そして、さらに競技規則を読むと下記の通りとなっています。

 

『それ以外のあらゆる状況(押さえる、引っぱる、押す、または、ボールをプレーする可能性がないなど)においては、反則を犯した競技者は退場させられなければならない。』

 

つまり、ボールにプレーするのではなく、むりやり相手を押さえたり、引っ張ったりして決定的な場面をそししたのであれば、『退場+PK』となるのです。

 

この違いをよく理解して、審判にはげみましょう!

>>2019ルール改正にともないPKについても復習しておく?

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