【ブラジルサッカーなぜ強い?】意外な先輩の話
『 ブラジル人って、ほんと下手。
だから、点であわせるパスを出すようなことはしない 』
先日、たまたまであるが、
大学時代の先輩で、あるJリーグチームに
スカウトマンとして、
選手推薦もしている方から聞いた
おもしろい話をまとめたいとおもいます。
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子供たちのサッカー上達に
役に立ちそうだとおもいましたので、
共有しておきます。
1.ブラジル人はサッカー下手
まずは、ブラジル人は、
とてもサッカーが下手だということです。
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たとえば、シュート練習などをすると、
『日本人は、ほんと、上手に枠に決めるのですが、
ブラジル人は、ほんと、よく、はずす』ようです。
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ところが特徴的なのが、
試合になると、点をきめるのは
ブラジル人なんだそうです。
不思議です。
先輩がいうには、この謎を解明したら
ノーベル賞ものだということです。^^
2.ブラジル人のオフ・ザ・ボールの動き方
さて、そんなブラジル人ですが、
ボールをもらうときに
日本人のように全力で動いてもらう
といったことは意外に少ないとの事。
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その理由が、
『下手だから。。。』
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となんとも、おもしろい理由なのです。
下手だから、ピンポイントで
ボールをうけるのが難しい。。。
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だから、スペースをみつけて
そこにだいたいパスをだして、
そこでボールを受けるということ。
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そこで重要なのが、
そのいいポジションで
ボールをうけるためにしていること。
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それは、ブラジル人は、
全力ではしって、
次のポジションでボールを
うけているわけではないということを
理解することです。
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具体的にどういうことかというと
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『すこし早めに、
次の展開を想定して動いているのです。』
これは、子供たちにぜひ教えたい
「頭のフライング」の一例です。
3.ブラジル人のボールを受けるときの姿勢
そこで、もう一つ話題になったのが、
ボールを受けるときの姿勢。
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こんなことは、
多くのひとが、しっていると思いますが、
本当に100%完全にできているでしょうか。
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ブラジル人は、
全力で、プレーをしませんが、
体の姿勢、つまりボールを受けるときの姿勢は
とくに気を配っているのです。
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ボールを受けるとき、
つまりオフ・ザ・ボールの基本
- ボールがみえるか?
- 相手がみえるか?
- 逆が見えるか?
ちょっとしたことですが、
こうしたことが、
すべて可能であるポジショニング、
そして、体の姿勢、向きにボールをうける
ときにはもうすでになっているのです。
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ともすると、
ボールを全力でもらうことがよい
と勘違いしてしまっている子供さんも
たまにいますが、サッカーって、
らくにもらって、簡単にボールを
処理していることのほうが
本当に多いのです。
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バルサをみてください。
よ~くみると、
あらかじめ、オフ・ザ・ボールの
動きでいいポジションについて
楽にボールをあつかい、簡単に
次の選手につなげているとおもいます。
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注意するのは、
- いつ動き出しているか?
- 体の姿勢・向きは?
- どんな処理をしている?
そんなところです。
オフ・ザ・ボールの基本の考え方を
把握したうえで、しっかりと
試合中に意識して実行してみましょう。
サッカー上達したいというと
とかく、ボール扱いにばかり
目が行きがちですが、実は
オフザボールの考えも非常に
重要なことです。
周りの人と差をつけたいなら
オフザボールも超一流をめざしましょう。
【ブラジルサッカーなぜ強い?】楽にボールを受けるためのチェックの動き
これは、それこそ
昔から、たとえばイングランドの20年以上まえの
サッカーの本でも紹介されていましたが、
チェックの動き、つまり、
突然進行方向と逆に動き出す動き方のことです。
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今回紹介している
ブラジル人は、楽にボールを
受けているという話をうけたあと、
たまたま、わたしはフットサルをする機会が
ありました。
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そこで、1人、非常に
スキルが高い選手がいたのですが、
まさに、前出のブラジル人のごとく、
らく~にボールをうけていたのです。
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そして、よくみていると、
かならずやっていたのが、
このチェックの動き。
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こどもたちのサッカーを
みていると、ついつい、
ゴールの方向に全力ダッシュすることが
多いのですが、このチェックの動きの場合、
全力でなくてもよいのです。
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ボールがチーム内を動くあいだに、
あるとき突然
進行方向をかえるのです。
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その瞬間にマーカーとの距離が
はなれて、あまり相手ディフェンダーの
プレッシャーを感じることもなく
ボールをうけることが
できるのです。
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このボールをもらうための
チェックの動き方は、中盤の選手は、
ふつうにできているかもしれませんし、
多くの選手が、やっていることかもしれません。
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しかし、全力ダッシュで
やっていませんか?
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自分のチームの子どもたちの
動きもみてみましょう。
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全力ダッシュで、
このチェックの動き方をしなくても、
意外にも簡単にマークって
2m程度ははずすことができて、
その距離があれば、
ボールが来た瞬間に
しっかりと相手をむいてボールコントロールできれば
相手の足を止めることが可能になるのです。
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【ブラジルサッカーなぜ強い?】DFのオフザボールの動き方
ディフェンダーの選手のオフ・ザ・ボールが
一番簡単に実行しやすく、
わかりやすいので
紹介しておきましょう。
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さきほども記載しましたが、
オフ・ザ・ボールの基本は、次の3点です。
- ボールがみえるか?
- 相手がみえるか?
- 逆が見えるか?
これをふまえると、
ディフェンダーの場合、
たとえば、サイドバックがボールを
もったときのセンターバックの
ポジショニングとしては、
大きくさがるということになります。
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サイドバックの選手よりも下がることで、
ボールはもちろん見えますし、
相手選手、そして、逆サイドの見方の選手も
視界内にはいることになります。
【ブラジルサッカーなぜ強い?】MFのオフ・ザ・ボールの動き方
ミッドフィルダーの選手のオフ・ザ・ボールの
動き方はどうなのでしょうか。
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それこそ、
今回紹介した、オフ・ザ・ボールのときの
注意すべきことをしっかり念頭
おくべきなのです。
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そのオフ・ザ・ボールの基本を
もう一度確認すると、
- いつ動き出しているか?
- 体の姿勢・向きは?
- どんな処理をしている?
以上3点を復習することです。
具体的には、
ミッドフィルダーの選手は
- 1つ先のパスの出しどころを考える
- 基本半身。無理なら相手DFとのあいだに体をいれる
- 確実につなぐ
といったところです。
ミッドフィルダーの選手こそ
オフ・ザ・ボールの動きは
ひとつ先を想像して動くことで、
ボールもスムーズにながれていきます。
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そして、体の向きがわるいと
せっかく前線でいい動きをしている
選手がいたとしても、
気づかずに、ただボールをまわすだけで
おわってしまうので、
常にまずは、ゴールにちかい選手を視界に
いれる姿勢をとることを考え、
それが無理なら、確実にいい姿勢をしている
見方にボールをまわすことがよいでしょう。
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ミッドフィルダーの選手には、
次の動画が参考になります。
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かなり、らくに動いてもらっていることがわかります。
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【ブラジルサッカーなぜ強い?】フォワードの選手の動き方
フォワードの選手であっても
オフ・ザ・ボールの動き方の基本は
かわらず、下記の3点です。
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- ボールがみえるか?
- 相手がみえるか?
- 逆が見えるか?
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フォワードにおいて、
これを実行するのに役立つのが、
ダイアゴナルランといわれる
いわゆる斜め前方への動き出しです。
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斜めに動くことで、
ボールと相手を視界に
いれつつ、しかも逆方向も
みえる視野を確保できることになります。
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この視野の確保により
オフサイドラインも意識することが
可能になります。
【ブラジルサッカーなぜ強い?】まとめ
ブラジル人は下手とはじめに記載しましたが、
おそらく、高いレベルでの微妙な差を指しての
『下手』であって、一般人からみたら十分
うまい選手なのだとおもいます。
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ただ、どんなレベルでも、
本日何度か繰り返した下記の3点は
意識することで、すくなくとも
同レベルの選手よりは一歩抜きん出ることが
可能となるでしょう。
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サッカーの動き方がわからない
サッカーの動き方の練習をしたい
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そんなひとには、
意識してほしいポイントとして、
まとめました。
- ボールがみえるか?
- 相手がみえるか?
- 逆が見えるか?
わたしの先輩である元セミプロの方の話では、
昔、チームの日本人監督がかわって
ブラジル人監督にかわったことが
あるそうです。
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何を練習するのかと思ったら、
超基本的な、基礎練習を
やったそうです。
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『何をいまさら俺たちが。。。』
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と思ったそうですが、
チームは強くなったそうです。
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ここに、子供たちの上達のヒントがあると
おもいます。
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重要なことは、
やはり、基本的なボールをとめる、ける
といった基礎的な技術。
そして、今回紹介した、
単純にがむしゃらに走りまくるのではなく、
一歩先を考えて、
余裕を持ってボールをもらうことのできる
オフ・ザ・ボールの動き方の習得。
以上2点が、ブラジル人は下手と
おっしゃった、先輩から学んだ重要なことでした。
今回は、エピソードを紹介してくれた
先輩に感謝しつつ、
子供たちにも考え方を
共有しておきたいとおもいましたので、
ここに記載しました。
それでは、今週の試合から、
ボールをうけるときの
意識をかえてみましょう!
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