今回のサッカー練習のポイント
サッカーオフザボール7種類の基本的な動き方(パスをもらう動き)
オフザボール、パスをもらう動きにはいくつかの種類があります。一度頭の中に入れておきましょう。
一度頭の中に入れておくと、プロの試合を見ているときに頻繁にでてくるので
【なるほど】と思えます。
そして、これが
【学び】につがなります。
さて、オフザボールの動きにはいくつか種類があるとお伝えしましたが
今回は次の7種類のオフザボールの動きを紹介します。
- インナーラップ
- オーバーラップ
- 駆け引き
- 3人目の動き
- ワンツー
- ダイアゴナルラン
- クロスオーバー
定番のオフザボールの動き方の種類を学ぶだけでもかなり試合でのボールを受ける回数が変わります。ぜひ、学んで頭の中にイメージだけでもまずはいれましょう。
1.インナーラップ
1種類目がインナーラップという、内側に向かって動く動きです。
内側のスペースに向かってボールを持っている味方からみて内側のサイドのスペースに動く動きです。この動きは味方選手を内側サイドから追い越す動きとなります。
実践の場ではゴール前でサイドから縦パスをもらうために内側に入ってきてワンタッチでシュートというような場面で使えます。
「これはゴール前で使えます」
インナーラップメリット
- ペナルティエリア内でボールをうけると大チャンス
- 相手センターバックは上がってきた選手に対応せざるを得なくなる
- つまり数的イコールの体制をペナルティエリア付近で作れる
インナーラップのデメリット
- ボールを受けずらい(後ろからボールがくる)
- 逆サイドへの視界をとりにくい
こういったデメリットはありますが、最前線のゴールに近い場所で起点ができるというのが最大のメリットとなります。ドリブルの得意な選手がいればこのインナーラップでペナルティエリア内でうけることで相手へのかなりの脅威となること間違いなしです。
2.オーバーラップ
2種類目の動きがオーバーラップ。
この動きがサイドに置いてサイドバッグがサイドハーフを追い越すような動きとなります。
「足元が不安なディフェンスの選手でもやりやすい!」
なぜなら、この動きにおいては外を回ることでフリーでボールを受けられるというメリットがあるからです。
また見る方向は内側だけでいいので視野的にも有利に働きます。
オーバーラップメリット
- 敵ディフェンダーから距離をとってボールを受けれる
- つまり足元が苦手なサイドバックの選手でも受けやすい
- 相手の陣地深くまで侵入できる
- 受け手が視野を確保しやすい
- サイドで2対1の局面を作りやすい
オーバーラップのデメリット
- サイドバックもしくはサイドハーフの運動量が必要
- ボールをとられた場合はピンチになりやすい
⇒だからこそ、上手の①の「内側」にすこしボールを動かし相手ディフェンダーの重心を内側に動かすことでパスカットの可能性を低めることが重要となります。
この動作でわかっていても相手ディフェンダーは内側によらざるを得なくなります。
「この数m、もしくは数センチの動きがレベルが上がってくると効いてくるんです。」
カバーリングのディフェンダーも大外を回ってくる相手攻撃選手へのカバーリングに一瞬行きにくくなります。
こうしたちょっとした動きにより、パスカットの可能性を低めることが可能になります。ピンチを招く多くの場合、こうしたちょっとしたことをやっていないので、大ピンチへとつながります。
「何となくサッカーしてる人は気づけないでしょう。」
うまい選手はこういったことを何気なくやっているので、そこに気づかない選手は同じことをやっているようで、実は同じことをやっていないために、成功の確率が減ります。
3.駆け引き
3番目は駆け引きという観点です。
相手が右に来たら左に行く、前に来たら後ろに行く、というように自分をマークしてる相手を揺さぶる動きです。
技術レベルが高くなると相手と2 M 程度の距離があればボールを落ち着いて捌けます。
だから、マークされている相手がいる場合は相手の逆を取って2 M の距離を確保するという動きのことをすることで格段にボールを受けられる回数が増えます。
「私が出会った、全国レベルの選手はかなりのマンマークをしていても、ほんと2M離してボールを受けて、私が寄せると簡単にボールをはたいて次に行く・・・そんなことを簡単にやってました。」
イニエスタは、受ける天才といえると思います。いつのまにか、すすっといいポジションにフリーで入ってきてボールを受けて相手を引き寄せ、簡単にボールをはたきます。これで相手ディフェンスの陣形がくずれていきます。
イニエスタはよく見ると、何となくいわゆるライン間、つまり相手ディフェンダーの隙間、もしくは間に入ってきて相手ディフェンダーと2m以上の距離を保ってボールを受けるシーンが結構見られます。
「簡単にやってるから見過ごされがちですがディフェンス陣にはじわじわ効いてきます。」
相手ディフェンダーは離れた状態でボールを受けられてしまうので焦って寄せてきますが、もうそれはイニエスタの思うつぼです。
イニエスタに矢印が向いた時点でイニエスタはそれをうまく利用してかわします。
相手との駆け引きをおぼえて、「ススススッっ」と何気なく最高のポジションにきて相手を手玉に取りたいものです。
4.3人目の動き
4番目は、3人目の動きというのはよく言われる動きです。
これを行うコツは次のパスされる人を想像して、そこからもらうイメージを常に持つということです。
経験的に言うと三角形を作るようなポジション取りをすると自然と三人目の動きをすべきポジションがわかります。
例を挙げると下記のような場面があります。
急激なイニエスタのターンにより状況がかわります。これにより1番の選手にボールが渡ることが想定されます。
下の写真の2番の選手が1番の選手にボールが渡ることを想定して3番もしくは4番の位置でボールを受ける準備をするということ。
これが3人目の動きとなります。ただ、早く動きすぎるとボールをもらうまでにマークが追い付いてしまうこともあるのでオフザボールの動き出すタイミングも重要です。
このタイミングはたくさんサッカーを現地でみて覚えるのが一番早いと思います。
上の場面では、2番の選手は3番の位置にずれると敵との距離が近くなるので「2番の位置にとどまる」もしくは「2番の位置よりすこし上記の写真で右へと下がる」ことでボールをうけて逆サイドへ展開するという選択肢もあります。
5.ワンツー
5番目はワンツーです。最もポピュラーな動き方の一つです。
ワンツーは味方にボールを出した時にたいてい、相手のディフェンダーがボールを見入ってしまうのでそのことを利用します。
相手がボールを注視してしまった隙にスペースに動いてフリーでボールを受けるというイメージとなります。
6.ダイアゴナルラン
6番目は、ダイアゴナルランは斜め前に動く動きとなります。斜めに動くことでディフェンダーも引き連れて行きます、斜めに動くことでオフサイドにもならずに済みます。
7.クロスオーバー
最後の7番目は、クロスオーバーは味方選手とクロスする動きとなります。クロスすることでディフェンダーがどちらに着いたらいいのか迷うことを利用してフリーになる動き方です。
どちらかと言うとどちらかと言うとトップの人が使いやすい動き方です。
オフザボールも文字で書くと難しく思えますが、ひととおり学んだあとはいいプレーをたくさんみることがおすすめです。
「技術力アップ 3年 オフザボール 3時間」
それくらい、技術アップよりもオフザボールはあなたのプレーを変える可能性があります。